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育ちたがる金属Vol,7「流転飛行」
甲高い音が聞こえた。どこかで私を呼ぶような。

頭上には晴天。そのどこかで、悪意がはじけたように思った。
行かなければ
あの母なるものに呼ばれた時のように、自然と身体が動いていた。

どこかで私と同じようなものが泣いている。
再び私はヨロイをまとう。
おそらくはとても大きな悲しみで叫んでいるのだから。


力強い羽を想起する。
どこまでも飛べそうな翼と、軽く、頑丈な身体を得た。

万が一にも人に災いが無いように。

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