「遍(偏)在する神仏」総括
お久しぶりです。石渡です。
展示のページに物語を締めくくる一文を添えたので、企画は一度閉幕となります。
標題の通りなのですが、ここではもう少し細かい話を繰り広げます。
〈結果報告〉
今回の一連の制作は、
・「仏」⇔「仏像」の関係性と相似形な活動をする。
・キット、データと多くの人に届ける。
という二点を達成できたため、主となる活動としては「良」とします。
副次的な発見として、
姿のないものが人と寄り添う機能として、像という形態は非常に有効であるという感覚を得ました。
神仏について調べると、そこに多くの人の祈りを受け止めてきた歴史があります。
同時に、祈り、願いとは、与えられるまで不安定で移ろいやすいものであり、対象を明確にすることで初めて祈ることができるようになるのではないかと考えました。
神仏の像はそうした願いを受け止め、同時に願いを確固たるものにする機能があるのだと考えます。
これを踏まえて次の活動では、
・周囲に対して独立している。
・情景的である。
・「祈る」対象としての機能を重視する。
こうした点を大事にした作品づくりにしたいと思います。
7月ワンフェスから11月デザフェスに至るまで、短い期間ではありましたが、お楽しみいただけたら幸いです。
少しばかり早いですが、これで2023年の総括とさせていただきます。
次回は来年二月のワンフェスで新作の展示を行う予定です。
どうぞよろしくお願いします。
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