top of page
見えないキカイvol,2 「燈尾」
誰しも希望が見えなくなり、道に迷うことがある。
人生の分岐に立ち会ったとき、進む先を示してくれたらとどんなに願っただろう。
誰かに耳を貸してもほんとうの答えでない気がして、立ち止まってしまう。
たとえ選んだとしてもこれで良いのかと、自信を無くしたこともあったろう。
息を静かに吐き、足元を見つめる余裕を持てば、見えてくるものがある。
道案内をしてくれるモノの存在だ。
彼は流線型の羽を揺らしながら、進むべき道に力強く、灯りを置いて行ってくれる。
もし、道を示さず浮遊しているだけの彼を見つけても焦ってはいけない。
その時がくるまで、静かな呼吸を保ってさえいれば良い。
期が満ちたら彼は動き出し、つられて足も動き出すだろうから。
最期までご覧くださり、ありがとうございました。
→GarageKitの注文はこちらから
bottom of page